
土屋昌巳プロデュース1枚目のスタジオアルバム。「Bang!」(2ndアルバム, 1992年)から「SKUNK」(5thアルバム, 1995年)までのアルバムは土屋昌巳プロデュースである。6thアルバムの「LOVE FLASH FEVER」からセルフプロデュースになり、音色や音のバランス、各楽器のフレーズの構成等が大きく変わった。「LOVE FLASH FEVER」は、それまでのある種の締め付けから解放されたことからか、勢いを爆発させた曲が多く、好きなアルバムではあるのだが、音の感じとか、一番は音のバランスがなんか腑に落ちない。アドリブ的なギターソロばかりになったのも。土屋昌巳プロデュースの頃のアルバムはギターソロが徹底的に練られているし、あらためてとんでもない完成度だと思う。
2ndアルバムの「Bang!」は無駄な音を削ぎ落し、的確に音が配置されている。ギター(エレキ、アコギ)、ベース、ドラム以外にはハーモニカやシンセが使われているが、どれも最小限だ。エレキギターはクリーン~クランチくらいの音になっていて、モジュレーション系のエフェクトがほとんど使われていない。それ故、曲本来の良さが際立っているように思う。こだわりを感じる。無骨さを追求したしているように思える。ドラムの音もかっこいい。
「ギター・マガジン 2013年2月号」にて、浅井健一のブランキー・ジェット・シティの活動について振り返ったロング・インタビューが掲載されており、そこにはギターフレーズは全部自分で考えたが、土屋さんに弾いてもらった、といったようなことが書かれていたように記憶している。(いつか手に入れてもう一度読み直したい。)
・ギター・マガジン 2013年2月号|MAGAZINES|リットーミュージック https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3112111002/ [2024.8.7]

~「Bang!」収録曲について。~
- RAIN DOG
疾走感がある。1曲目にふさわしい。イントロにハーモニカを持ってきているのが効果的、シブい。AメロからBメロ?で展開が切り替わるところ、グッとくる。LAST DANCEのライブ映像がイカつ過ぎる。
・Blankey Jet City RAIN DOG – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=-uLOs5evfO4 [2024.8.13] - 冬のセーター
曲の出だし、左右でタイミングを微妙にズラして同じリフが弾かれているのがミソ。気持ちいい。素晴らしい工夫だと思う。 - SOON CRAZY
作曲はベースの照井さん。ライブの定番曲。ブランキ―の最後のライブ(FUJI ROCK FESTIVAL ’00(2000.7.28))で唯一このアルバムから演奏された曲。
・Blankey Jet City/SOON CRAZY – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=MOghuUPVddM [2024.8.13] - ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車
ギターソロが複雑で、土屋さんが弾いてるんじゃないかと思っている。ブランキー解散後は、「JUDE」(2002~2005)や「浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS」(2016~)のライブでも演奏されている。 - 絶望という名の地下鉄
照井さん作曲。ブランキ―後期は別のアレンジで演奏されている。個人的には初期のアレンジの方が勢いがあって好き。後期のアレンジは地下鉄感がある(気がする)。
・Zetsubou Toiu Na No Chikatetsu (1992050419920504 at Shibuya Public Hall / Live At Shibuya… – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=rP8p8VmD1A8 [2024.8.13] - とけちまいたいのさ
レゲェっぽい。「浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS」のライブでも演奏された。 - ★★★★★★★
出だしのヒリヒリする感じとシャウトから始まる演奏がかっこいい。ベースも複雑に動き目立っている。ギターソロも特徴的でかっこいい。
2024.7.2の開設されたブランキーの公式Youtubeチャンネルに公開されている「Last Dance」のライブアルバムの曲目では「Kuroi Hoshi」となっていた。「Bang!」の曲目では「Seven Stars」となっている。読み方は公式でも統一されていないのか?「人★しの気持ち」という説もある。
・★★★★★★★ – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=J-QhmFMb6kM [2024.8.13] - クリスマスと黒いブーツ
イントロのツインギターが美しい。歌詞も純粋な感じがして、透き通っていて好きだ。 - BANG!
アウトロのギターソロが結構複雑で、「ヘッドライト」と同じく、土屋さんが弾いてるんじゃないかと思っている。CONTINENTAL PUNKツアー(1999年)のZepp Osakaのライブでのこの曲の演奏がめちゃくちゃクール。Youtubeに動画があがっていて、一時期ずっと観てた。
・BLANKEY JET CITY – BANG! (LIVE ver.) – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=gw0jVlCKsm8 [2024.8.13] - ディズニーランドへ
イントロがすこぶるかっこいい。解散後も「浅井健一」のソロ(2006年~)で頻繁に演奏されていたイメージ。 - 2人の旅
色々な工夫が施されている曲だと思う。曲自体はほぼ「Em – Gm – C7 – B7」(あってる?)の繰り返しで非常にシンプル。このアルバムでは珍しく、ギターにモジュレーション系のエフェクトがふんだんにかけられている。後半のサビでは歌のボリュームが、「メイン>ハモり」から「メイン<ハモリ」に徐々に変化していく。すごい手法だなと思う。「JUDE」でも演奏された。
・JUDE 2人の旅 Live – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=R7bmnpm_xpI [2024.8.13] - 小麦色の斜面
イントロの柔らかなギターのリフが、(アルバムの)最後の曲感を醸し出しているような気がする。『歌詞の「目を潰すだけさ」は土屋のアイディアだが、浅井はあまり気に入っていない』、というのは、上述の「ギター・マガジン 2013年2月号」でも書かれていたような覚えがある。アルバムの一番最後の歌詞のフレーズなので、なんか惜しかったなあと思ってしまう。


昔ブックオフで買った雑誌、「ROCK’N ROOL NEWSMAKER」1992年2月号に、「Bang!」リリースの頃のインタビューが掲載されていた。


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